竜女成仏

今日は藍とFramの法要でした。

日蓮宗 大圓寺

動物にお経をあげて頂く事はありがたい。たとえ、それが「職業坊主」であったとしても。お寺の講堂は法要にいらした方で一杯。

藍りん、Fram。一年前、こんな事、想像もしていなかった。一年もたってない間に2シュナだよ。

なんだか、不思議なものがあったので、撮ってみた。このあたりは、まだ、気持ちに余裕があったわ。

お経は法華経の提婆達多品(だいばだったほん)の竜女成仏。竜王の8歳の娘が、変成男子を遂げ往生したという説話。動物にお経をあげるのに、どこから持ってくるんだろう、多分竜女成仏あたりだろうって思ってたら、ビンゴ。

それでも、ご住職が、藍たちの骨壺に頭を下げて礼を尽くしている姿をみると、やはり、ありがたいと思う。それが「職業坊主」でも。

案の定、フリガナを振っていたにもかかわらず、「藍」を「らん」と読み違え(←『らん』とと呼び違えるほうが難しいわ。こういう時、普段、使っている音の方を読んじゃうわよね)、すぐに「あい」と言い直していたやっぱり「職業坊主」だわ。

まわりの方々は講堂に座るなり、すすり泣き。私のとなりのかたはワイヤーフォックステリアのオーナーさんだった。一瞬、白シュナかと思っちゃたよ。

ご飯を作ってると、いつも小躍りしてた。どうして、動画に撮っておかなかったんだろう。嬉しくて、嬉しくて、どんなに嬉しかったんだろう。毎日、ご飯を貰えることが。

あまりに日常過ぎちゃって、撮らずじまいだった。心臓が悪いのに、嬉しくてくるくる回りすぎて壁に衝突するから、「静かにしなさい!」と怒るほうが日常だった。

覚悟はしてたけど、病院に補液に行った2時間後に死ぬなんて思いもしなかった。私、年は越せるだろうと思って、心臓の薬を追加で買ってたんだよ。

もう一度だけ、一緒に櫻を観にいきたかった。櫻を観に行こうと思ってた公園で、病院の帰り道に大福をFramと食べたのが最後だった。病院に行ってた時だけ、私に甘えてきた。とってもかわいい顔をして。自慢げに風を切って歩いてた。なんて、お前は不器用なんだろう。

藍リン。私のかわいい、藍リン。

なんで、骨壺に入っているの?

「成仏」って言葉を聞いたら、涙が止まらなくなった。「成仏」しちゃったら、生まれ変わらないんだもん、もう、会えないんだよね。それとも、生まれ変わってきてくれて、私と一緒に「成仏」をしてくれるの?

もう、頭が拒否反応。

現実逃避、実施中。