ある老いた床屋の戯言

ある老いた床屋の戯言。

相手が涙を流してるとも知らずに、いたずらに仕事をするなと。

いうことはいっぱしだけど、その「土台」となったものの苦しみがあなたにはお判りになるのでしょうか。

「先生」とは「先に生きてきた者」に対しての呼称だから、その人の「人となりや行動」はのちの人の判断になるのです。

良いも悪いも「先生」と呼ばれる「生き物」はそういうものです。

そして、似たような人が集まり、似たような「人間」が出来上がっていくのです。

「老い」とはかくも恐ろしい。

自分を見失い、足もとも見ず、飾り立てられた言葉を「真」と思う。

塵は風に吹かれて消えるのみ。

最期にあなたの「老いた手のひら」に残るものは何ですか?