友達から電話がきた。バラの剪定のことで。
取りあえず写真を送ってもらい現状確認。
冬にバラの木は(柑橘系にも)「石灰硫黄合剤」で消毒します。
幹にも刷毛で塗りますが、土壌消毒にも使います。
その準備として剪定を始めたのでわからなくなったと。
本来赤い丸で囲んだところは落とします。なので根元に近いところから落とすのが一番なんですが、大抵の人は怖くてできません。また、落としていい時期もあり、バラの大掛かりな「外科手術」は12月~2月の根が休眠し、葉も落ちた時期になります。
これが拡大したところ。実は丸で囲んだところからテッポウムシが入り込んでいます。
この虫二年間くらいかけて木の中を穴を開けながら進んでいきます。おがくずみたいの出てたら要注意。突然根っこから折れる。
赤い線の上を取り合えず落としてもらうことに。
このバラは「リオサンバ」という名のハイブリットティーで樹勢が直立木性になるので上から半分から三分の二まで落とします。
バラは上にしか「花芽」をつけません。そして「シュート」という若い枝を「根本」からいかに出せるかが勝負になります。緑色もしくはえんじ色から灰色になってしまった枝を「木質化」かといい、基本、花がつきません。なので枝を落とします。
「園芸家12か月」カレルチャペック著 中公文庫
大好きな本ですよ。「庭馬鹿」の一年が綴られてます。とても幸せで愉快な一年です。
あたしの祖父は庭師でした。庭師には「忌み言葉」があって「切る」「すっきりする」は言ってはいけない言葉です。「枝をおろす」「枝をつまむ」そういう風に話していました。自分では思っていなかったけれど案外好きだったのかもしれません「庭仕事」
↑このバラ園さんにはお世話になっています。あとは「サカタのたね」さん。
自宅の庭を「竜の住む庭」にするのを生きがいにしたかったのです。でも、もう疲れてしまいました(笑)藍ももう死んじゃったしね。藍を庭で日向ぼっこさせてあげたかった。
自分の庭を作れないので、友達の庭のお手伝いをしています。日曜日も他の友人のバラの手入れの手伝いに。
あたしの人生なんてそんなものだ。