現在、台風の影響なう。
何日か前。お世話になってる農家さんへ連絡。
水路の様子を見に行くなら早めに行ってね・・・と。
今年は「水路の管理の係」らしいということが判明。
なんで、こんな台風の時に水路なんて見に行くんだろうってニュースで流れると思ってた。
水田は水の管理が難しい。この暑さ。下手したらお水が沸騰してしまうし、そうしたら、根が腐ってしまう。
川から水路に引き込んで、そこから、順番に冷たい水を流していく。
台風の場合は冠水しないように水路をせき止めるかしないと。
で、思い出したことがあった。
バリのジャティルイの棚田 Wikipediaからお借りしました。
世界遺産に認定された「バリ州の文化的景観 トリ・ヒタ・カラナの哲学を表現したスバック・システム」
「トリ・ヒタ・カラナ」とは人間と神と自然という三者が調和する世界のこと。「トリ」とは3。「ヒタ」は安全、繁栄、幸福。「カラナ」は理由の意味。幸福になる為の三つの要素ということかな。
あたしは自慢にもならないんだけど世界遺産検定1級、2級を持っていて(旅行会社に勤める人は1級まで取っておくことお勧め)、勉強していた時に、とてもこの「スバック・システム(水利システム)」に興味を持ったのよ。
この水田の水の管理。寺院の神官がするのよね。水に関わる神事をすることによって、水田と密接に関わっていく。この地域がいかに「宗教」が身近な存在ということがわかる。それだけ自然に左右されるのだ。神頼みにするしか・・・とぼんくらなあたしは考えてしまう。
で、今回の台風の中の「水路」の話。
命がけなんだよね。農家さんは。
「お米には88の神様がいる」といわれてあたしは育った。
「お米には88の手間がかかる」とも。
「植物は運んだ足の数だけ肥料になる」とも。
祖父は庭師だったから、そりゃ、耳にタコが出来るくらいその手の話を聞かされて育った。
全国のお米農家さん。水路は気をつけてまわってくださいね。
秋には美味しいお米が収穫できますように。
世界遺産検定のマイスターまで取るかな。論述でしかもあの世界遺産の数からたった三問しか出ない、賭けだな。
お米マイスターはあたしは応募資格が無かったんだよな。