El Condor Pasa コンドルは飛んでいく
母とあたしの大好きなこの曲。
大好きなアーテイストがいました。
クリスティーナとウーゴ。アルゼンチンが生んだ偉大なるフォルクローレ・ディオ。
素晴らしいです。素晴らしいの一言しか言えない。
絶対王政下の「大航海時代」スペインはロマンを求めて船を進めました。
Wikipediaよりお借りしました。
フランシスコ・ピサロ コンキスタドール(征服者)です。
ペルーのインカ帝国を征服したことで有名です。
今のおロシア国と同じです。攻める(領地を広げる)国もあれば、攻め込まれる(侵略される)国もあるのです。
今のペルー、ボリビア、エクアドルを中心に栄えたのがインカ帝国。実際にはチリ、アルゼンチンやコロンビアあたりまで影響があったのだと思います。
高校生の頃世界史の時間に「大航海時代」の小論文の課題が出されました。先生は「未知の土地」に向かっていくロマンの方に重きを置いてたのだと思いますが、あたしは攻め込まれる側に立った論を展開しました、そこに「宗教」を絡めて「大義名分」を論じたのです(先生からは「これなら大学入試合格」とお墨付きをもらいましたが落ちました(笑)さすがあたし)
頭にあったのがこの「コンドルは飛んでいく」でした。
歴史とは「勝った国」で作られていく。「勝った国」の「正義」が全てです。またそこに「洗脳」されていく「無知な私たち」がいるのです。
母とあたしが大好きだったクリスティーナとウーゴ。
残念ながら1986年事故で亡くなりました。
小雨降る夜。ウーゴが運転する車でスリップしバスと正面衝突。
奇しくも6月5日。現地では本日です。不思議な縁。
母はとても現地に聴きに行きたがっていたから、弟の傍を母がコンドルになって護ってくれてるね。
El inca ya se fue, a morir rumbo al sol
インカの皇帝は もう去ってしまった
太陽に向かって死んでいった
En su alma un condor va a llorar su dolor volando….
彼の魂の中を 一羽のコンドルが飛んでゆくだろう
飛びながら 彼の苦しみを嘆くだろう
サイモン&ガーファンクルのなまちょろい歌なんかじゃありません。
深い、深い、哀しみの歌です。