窓の外はすごい風
なぜか、耳もとで歌声が聴こえる
「魔王」シューベルトの
病を抱えている子がいるとき。
ウィちゅきーは発作が起きているとき。
エリがかゆくてかゆくて、切なくて鳴いていたとき。
ミミエルが痛みで震えていたとき。
その子らを抱えながら、なぜか、耳もとを掠めてたのは
シューベルトの「魔王」
本当はソプラノのELISABETH SCHWARZKOPFの「魔王」を貼りたかったんだけど、なかった。
あんな美しい「魔王」なら魅了される。
病的な「魔王」の断トツTOP。Ian Charles Bostridge。3分あたりから真骨頂。この人のすごいところは音大出てない。出てるのは哲学と歴史学。しかもオックスフォードとケンブリッジ・・・しかも首席、どういう頭してるんじゃ。
「魔王」の正体が誰だったのか・・・と学者たちは、色々論議を交わしておりますが、あたしは「魔王」の正体は「死神」でいいのではないかと思っている。
ドイツだから「ハーメルンの笛吹き男」みたいに所説あっていいと思うし、それが独文学者、独精神学者、独心理学者の飯の種だから、とやかくいう気はないんだけどさ。
「野暮」ってあるじゃない?そんな感じ。
あたしはシュナーズを「魔王」から護る「守護者」でありたいと思います。