Chim Chim Cheree

煙と灰を友として

一日働きつづけても

ひろいひろい世の中で

こんなのんきなことはない

大好きな『メリーポピンズ』の中の歌。「Chim Chim Cheree(チムチムチェリー)」

あたしの場合。

愚痴と弱音を友として

一日聴き続けても

ひろいひろい世の中で

こんなのんきな仕事はない

朝、ラインをチェックして。

相手の予定を確認して。

病院、区役所の日程をさらに確認して。

必要なら電話で再確認。

人からみれば「のんきな仕事」

だから、声を高々に歌うのさ。

音痴だろうが下手だろうがかまわにゃしない。

チムチムニ― チムチムニ― チムチムチェリー

あたしは煙突掃除屋さん

チムチムニ― チムチムニ― チムチムチェリー

街一番の果報者

みなさんきいてくださいね

「灰」は「再生」の象徴。

煙突のすすを落して、掃除をする人はただただ汚れてすすだらけ。

同じ煙突なら、あたしは江戸っ子、粋に纏いを背負いましょ。

それでも、ひろいひろい世の中で、こんなのんきな仕事はない。