在天願作比翼鳥、在地願爲連理枝
・・・あたしの願うことだ。
天にあっては願わくは比翼の鳥 地にあっては願わくは連理の枝・・・
あたしのかわいいキルキルきっるっぴ。
キルルンは犬じゃない。
キルルンはシュナじゃない。
朝、5時に目が覚めて、トイレに行って帰ってきたら、更に寝るところがなくなってた。
空いてる隙間をこじ開けて
・・・30分だけ
「二度寝」しようとした。
夢を視た。
藍がお腹が痛いらしくて。
「ごめんね、あいちゃん、おトイレか!」
と飛び起きて玄関へ。
「いいよ、あこ、ここでウンチして」
下痢ではないけど、フルフルしながら用を足した。
「××い~、××ちゃん、あこ、死んでなかった!生きてたんだよ、はやく来て!あいちゃんに何か食べさせてあげないと、やせちゃってるから」
というところで目が覚めた。
実際にあたしが右手で抱っこしてたのはキルルンで、連結するようにキルルンの下で寝ていたミミエルを左手で抱えてた。
キルルンが起き上がると冷蔵庫のほうにヨロヨロと。
キルルンが下痢だったのだ。
急いで抱えてお庭へ。
あたしは藍リンの時と同じ過ちをするところだった。
「二度寝」して
キルルンにトイレを我慢させるところだった。
いつも藍リンの側にキルルンがいて。
キルルンは「あいちゃん」と「それ以外」だった。藍リンにいつもべったり。
極めて律儀で純粋で不器用な子。
それがキール。
藍がたぶん知らせにきたんだと思う。
「ねねちゃん、黒いの、クルクルしてるぞ」
あいちゃんがキルルン心配して出てきてくれたのか
あたしに後悔をさせない為に出てきてくれたのか
多分両方。
切ない。切ないなぁ。
もう、藍リンのウンチもかたしてあげられないのか。
キルルンがいなかったら、毎日、泣き暮らしてる。
キルルンのウンチはまだまだかたしてあげられる。
なんて、しあわせな事なんだろう。
生きてるって証を毎日実感できる。
毎日、あたしは贈り物をもらってる。
在天願作比翼鳥、在地願爲連理枝
どこにいても、お前たちと離れたくない。
どんなになっても、お前たちを離さない。