真夜中コンチェルト

草木も眠る丑三つ時・・・(←七夕節句で貴船神社を書こうと思ってたからなのか、藍リンよ)

私の頭、右隣りで藍リンがぬくっと起き上がった。

お水?

ちゃう

暑い?

っ、ちゃう。

おトイレ?

まにあわないっ のいて(どいて)

あぁ、ゲリッPかっ~

と、すかさず、抱きかかえてお庭へ。

とっとっと、

と、数歩、歩いてP。 数歩、歩いてP。

中腰で藍リンのサポートしていたら、私が藍リン共々ひっくり返えちゃった。あはは。

その理由はこれ↓

赤く色鉛筆で線が引いてあるところ

骨壊死、または骨挫傷と呼ばれるもの。

先週、火曜日に診断されちゃったよ。

あちゃっ、治んないんじゃんっ。痛みの緩和だけじゃん。

プっ~、あたしってボロボロじゃ~ん。

深夜にプチ老女とプチ老犬が一緒にひっくり返って、笑っちゃったよ。

・・・数年前ね、明け方。

ぬくっと私の傍らから藍リンが立ち上がって、ドアの方に歩いて行ったの。

亡くなった叔父は朝4時起きで散歩に藍リンを連れていってたんだけど、藍リンが私と暮らし始めて4時起きって少なくなってたのね。

ごめんね、あと5分寝かしてね。(←ここでドアホの私は15分以上寝てしまったのだ)

・・・悲しそうな目をしていた。振り返って。ドアの前で立ち尽くしていた。

目を覚ました私は急いで庭へ、藍を連れて行った。

下痢だった。

ものすごい水下痢。

お腹が痛いなか、藍は、ドアの前で立っていたんだ。

私はこのことは私が死ぬまで忘れないだろう。ワンとだって仁義はあるのだ。

真夜中に私と藍リン二人きり。

主人公は(プチ)老婆二人。二人が奏でる協奏曲(コンチェルト)、丁々発止でございます。

BGMはチャイコフスキー。

大好きな大好きなアルゲリッチ。もと旦那のデュトワと。

・・・さて、夜が明ける。心配だった6月は抜けた。

気持ちを入れ替えて、全ての時間を楽しまなきゃ。