せつない話

ほんとうは嫌なんだけど、時間が無くて町内三頭連れて散歩へ(車の場合は三頭でも散歩に連れてく)

スラタロウーザ、エリ、モルタン。

折り返し地点で引き返すとき、進行方向前方から人が。

飛びかかってもいけないから、リードを引いて横に。

が、スラタロウーザとモルタンが一心不乱に前方の人へ。

ゴールデンレトリバー飼いの旦那さんだった。

森林公園で奥さんのほうにはよくあったけど、すっかり老けてしまって、正直わからなかった。

エリの耳をくしゃくしゃしながら

「お母さんに耳を掻いてもらえ」

スラタロウーザとモルタンはくんくん鼻をならしてる。

「にぎやかで、いいなぁ」

三頭いたゴールデンレトリバーちゃんたちは、全て亡くなったそうだ。

あたしがそのお家の道を通らなくなったから、お庭を覗くことも無くなっていた。

三頭目の子は、行き場がなくなった繁殖犬の女の子で奥さんが「引き取っちゃったのよ」と笑ってた。

森林公園を、ゆっくり、ゆっくり散歩してた。

エリとモルが仔犬の時に、よく相手をしてもらってた。優しい女の子だった。

「犬が好きなのわかるんだなぁ」

せつなくて、言葉にならないよ。

三頭の頭をくしゃくしゃなぜて「またな」ってお別れした。

エリもモルタンもスラタロウーザも名残惜しそうに後ろ姿を追いかけてた。

犬って愛情深い生き物です。

いつまでも、色んなこと、

人が考えるよりもずっと覚えています。

せつない。