あたしのポテリン・ド・ウィちゅきー
かわいくて かわいくて
恐怖すれすれでも頬ずりしちゃう
このスリリングな関係がやめられない
ウィちゅきーが夕方、突然、奇怪な行動を始めた。
台所にあった黒い仕事鞄に鼻ずらを突っ込み始めた。
「なにも入ってないよ」
と声をかけるも、耳も尻尾も下がっちゃって。
気になってテレビをつけたら、雷注意報。
ウィちゅきー、自分の身体の大きさわからないのね。
仕事の黒い鞄に隠れたかったのね。
クレートに入ろうにも、他の子がいて入れなかった。
急いでクレートに入れるようにしたら、スタスタ入って行った。
図体は大きいけど、気持ちはずっと仔犬ちゃん。
かわいい、あたしのポテリン・ド・ウィちゅきー。