灰とダイヤモンド

昔、「灰とダイヤモンド」というアンジェイ・ワイダの映画がありましたけど。

「灰」も「ダイヤモンド」も同じ炭素。結局、「ダイヤモンド」燃えてしまえば「灰」になる。

・・・本日、泥棒に入られまして、「ダイヤモンド」一式を盗まれました。

祖母、母、叔母の形見の品の「ダイヤモンド」一式。時価の計算だけでも、とほほ。

総額は・・・・な額。警察もびっくりだわ。こんなボロ屋から。

アメジストやトパーズ、ルビーやオパール。血珊瑚に真珠。小学生の頃から、記念に買ってもらってきたものばかり。全部。なくなちゃった。

私はそんなに憎まれる事をしたの?これでも、「気のせいだ」という人の顔がみてやりたい。祟られてるとしか思えない。

今年は本当に嫌な事ばかり。

最愛の藍リンは死ぬし、形見一式は盗まれるし。

・・・でも、考え方次第。私は負けない。

もし、留守中にうちのシュナーズが家にいて何かあったら・・・

もし、藍リンが生きていて、泥棒に何かされたら・・・

「ダイヤモンド」は所詮「灰」

母の思い出は消えることはないし、キールの乳歯は仏様に残っていたし。

「ダイヤモンド」は魔を払う、浄化の石。

キル―ピーやWhiskyの調子の悪い所を持って行ってくれたんだって思う事にした。

私をがっかりさせようと思ってるんでしょうけど、私は負けないからね。

足を引っ張るなら引っ張ればいい。全て返してやる。

残念ながら、私はそんな弱い人間に育てられてないもんでね。

私ね、お前たちがいれば、もう、それだけでいい。

生きている子も、もう亡くなった子も、それだけが、宝物。