塵も積もれば山となる

最初はシュナーズの脚に桜の萼が入り込むのが最悪で掃き掃除を始めた。

まるっきりの「自己満足」からだった。

坂道にはいくつかの「マンホール」があり、側溝があり、桜の花びらが「落ちていく」

または「落とす」人がいる。

一昨年だったか。

ここは陸の「孤島」になりかけた。大雨が降り水が溢れ

逃げ道がなくなる可能性があったからだ。

実際、がけ崩れがあり、逃げ道はお墓を越えて行くしか残されてなかったからだ。

実際、電線が切れ復旧するのに一日かかった。

真夏の炎天下、クーラーを使えず犬を車に入れてクーラーをかけ続けた。

何年か前、桜の花びらが下水を埋めていたことがあったそうだ。

枯れ葉、花びらなどが側溝、下水に流れ込み、大量の雨水を処理できなくなり、この坂道は溢れ出した水で通行不能になった。

人ならなんとか逃げ出せるかもしれない。

だけど、7頭抱えて、しかもいつ発作を起こすかもしれない愛犬を抱えてどうやってここから逃げればいいというのだろうか。

だから「水が溢れないように」掃除をしている。

誰のためでもない、あたしの愛犬の為にだけだ。

お礼を言われたり、嫌みを言われたり、そんなのはどうでもいい。

いざっていう時の「逃げ道」を確保したいだけだ。

なにも起きなければいそれでいい。

あたしは起きた時のことだけを考えているだけだ。

心配性だとか、やりすぎだとか、言いたい人は言えばいい。

これがあたしの生き方だ。