夢をみた

明け方

こんな夢をみた。

母がかなしいのか、せつないのか、なつかしいのか、もうしわけないのか、何とも言えない顔をして一階から階段を上がってきて、あたしを見た。

母に

「なにか仕事先で嫌なことがあったの?あたしが働いてるんだから仕事やめちゃいなよ」

と話しかけたところで目が覚めた。

今日は母の誕生日。丑年で生きていれば84歳なのかな?

縁起担ぎの花びら餅を母にお供えして、シュナーズ分を切り分けて食べさせた。

母が夢に出てくるときは、あたしを連れに来る時。今まで何回しか母の夢は見ないけれど、その多くはあたしを迎えに来たとき。

正直、ウィちゅきーがいなかったらいつ死んでもかまわない。ウィちゅきーはお金もかかるし、世話もかかるし、なによりも扱いが難しい。他の人が扱えるとは思わない。あたしはウィちゅきーの為に生きてるようなもの。

そんなことを考えながら、シュナーズのご飯を作っていたら、後ろで静かに発作を起こしていた。

ウィちゅきーの名前を呼んだけど静かに目をつむり始めてた。今思えば失神だったのかもしれないけど、心音も小さくなっていって

「このまま死んじゃうのか」

と漠然と思った。隣で寝ていたウィちゅきーがいなくなって、ドアの側で腸閉塞で倒れていた時と一緒、あぁ、死ぬのか・・・と。

急いで人を呼んでドッグショーで使うネズミを持ってきてもらった。音を立てたら首をあげたので

「まだ、大丈夫か」

と思って薬の用意をした。

ドッグショーでストレスになってただろうに、ドッグショーで使うネズミで戻ってくるなんて因果だな・・・と思いながらカステラに薬を入れて食べさせた。

みぃちゃんと連絡して、今日は「担当医もいないし、病院に行くことのほうがストレスなんじゃ」ということになり、一度は病院に行かない方向になったけど、二度目の発作。

病院にあさイチで電話した時に「発作が続くようなら病院にきて」と言われていたので、病院に連れていくも、混んでいたのと落ち着いてきたので連れて帰ってきた。

いろんな状況が重なってるけど、ウィちゅきーの容態は進行しているのは確実で。そのことを言われるのは頭でわかっているけれど、ショックであるのも事実。薬を否定するわけではないけれど、薬は「毒」であることにはかわりがない。

大抵、親しい人の誕生日に死んだり。親しい人の亡くなった日に生まれたりする。あたしの母は2月13日に亡くなり、あたしは2月15日の自分の誕生日に最愛の母の葬式をあげた。

今日は母の誕生日であたしの最愛のウィちゅきーを連れて行っちゃうのかと思った。

母は何かを知らせようとしてくれていたのかもしれないし、あたしが生きているのがもう嫌なら、ウィちゅきーと一緒に連れて行こうと思ったのかもしれない。

夢で母に会えたのはうれしい。

そのすぐあと、藍ちゃんのウンチ(Sarahぺっこのウンチ)を見つけたのは藍が「まだ、ねねちゃんキル―ピーもミエルもSarahもスラもおるよ」と伝えたかったのかもしれない。

母にしても藍にしても、切なくて愛おしい。