雪月花

あたしのアホな日常でございます。しょうもないな~とご覧ください。

雪が降ったあとに、月が照らし、そこに花がひっそり咲いている。

「一番美しい光景」だと。

「今宵は雪月花だね」と確か先々代の御上が、お亡くなりになる年に侍従にお話されたことと記憶するのだけど、どこを探してもその記述がなかった。一度に三つ揃うことが珍しいのだと。昭和の終わりの年だった。

冬の雪、秋の月、春の花・・・美しいものを表現したものが「雪月花(せつげっか)」

田舎者の豊臣秀吉が愛してやまなかった「雪月花」の各々名を冠する小面。現在は「月」の小面は行方不明。

これは「雪の小面」横浜能楽堂20周年のhome pageから

あたしがオンラインゲーム「ファイナルファンタジー11」をやっていた時、仲良くしていた方が二人いた。もう10年以上前の話。

一人は茨城の方で馬術をしてた方。乗馬の話で盛り上がってた。

もう一人は滋賀の方で湖の側のフレンチレストランに務めてた方だった。

この方は「snowlake」というハンドルネームだった。グループ名は「SnowMoonFlower」

ひょっとして・・・・と思って調べた。

余呉観光局のhome pageからお借りしました。

「雪湖(フーシェ)」というらしい。日本酒の名前にもなっている。別に余呉湖だけを指す言葉ではないのだけど、滋賀には「雪湖」という言葉が存在するようだった。

「snowlake(雪湖)」というその方のハンドルネーム。

「SnowMoonFlower(雪月花)」というその方のグループ名。

グループ名・・・と言ったって、あたしと「snowlake」さんしかいなかった。あたしとのおしゃべりする為だけに作ったグループ名。その頃オンラインゲーム上でも引きこもりの子の相談を受けていたから、ゲームというより、自立支援の相談カウンセラーみたいになってた。

去年末にもうずっと放置しておいたアカウントを解約しようとインしたら、残っていたのだメッセージが。何年も、何年も。あたしが最後に彼らに残した「その日」に毎年、毎年「まだかな」「まだかな仕事が忙しいのかな」「待ってるよ、ずっと待ってる」・・・

ごめんね。ゲーム機械が壊れていてイン出来なかったの。戻りたくても戻れなかったの。ドッグショーで滋賀に行く度に「どこかにいるかな?」って考えてた。

ずっと、ゲームの中でもあたしは待たせちゃったのね。藍にした同じことをあたしはまたやってしまったのね。

年末にパソコン前で泣いた、泣けて泣けて仕方なかった。申し訳なかった。

滋賀県は降雪量が多いらしい。

「雪湖」ずっとこの光景を見てきたんじゃないのだろうか。

11日は満月。

ひょっとしたら、一番美しいという「雪月花」の光景を見ているかもしれない。

おなじ「月」をみて想いが届けばいいのに。

あたしには届いた、何年もかかって。

あたしは文明に世に生きているけど

昔の人の感性で生きているみたい。

「また二人であそぼうね」