トカゲのしっぽ切り

保護犬、保護猫ビジネス。

「保護活動」って実はもう「ビジネス」になっている。

繁殖屋に棄てられたFram。

保護犬のアンケートを書いて、それに見合った子を用意してきた。

おかしいと思った。そもそも断わりに行ったのだ。

「こいつが繁殖屋だ」って思ったから。

そいつは大阪でチワワの「繁殖場」をやっている男だった。

警察にもお世話になっている「チンピラ」

表面上は生活保護を受けて、保護犬、保護猫一頭「3万円」で売っている「闇商売」

人の善意を利用した「保護犬、保護猫ビジネス」

目の前にいたのは、折りたたんだミイラのような、薄汚れた「犬」らしいものだった。

断ったら「殺される」のが目に見えてたから「買ってきた」

そこに手を貸す「獣医」とある国の言葉で「動物の家」とつけられたその病院は「一か月100頭以上お願いしますから」ということで、その「繁殖屋」からワクチン、去勢・避妊を受け入れた。

ワクチン、避妊・去勢手術・・・一か月に150頭以上だとその「獣医」に聞いた。

それが「はけていく」

「『ブラック』ではなく『ダーク』なんですね、僕は手を引いたほうがいいのかな?」

そんなもん、お前が判断しろ。

「越境してきて何故僕の病院なのかと思った。猫カフェであっただけなんですけど」

『ブラック』な連中はそういう場所で『獲物』を探す。人の善意を利用して。

もともと「動物をなんとかしたい」と思ってる人間の心情に入り込む。

入られたほうは「いいことをしている」と思っているから疑問を抱かない。手元にきた子愛おしさに、どんどん深みにはまっていく。

心臓が悪いFramに麻酔をかけたんだろ?

「心雑音はあったんですね?」

と直接確認したら、「あります」と答えた。お前たちは狂ってる。

ペットショップ、ブリーダー、繁殖屋、獣医・・・

「トカゲのしっぽ切り」に過ぎないんだ。

せめて出来る事と言えば、自分の家の子を捨てない事。どんな経路があったとしても。

どこから来たのかを確認すること。無関心が一番悪い。

いくつかの立場から、見方を換えて考えること。

肯定したものを否定し、否定してきたものを肯定する。

助けた命の裏側に、新しい命の犠牲があることを覚えている事。

そう、考えるだけで、違う気がする。