サガンの小説の題名だった。内容は駄作だった。
ナチスの話だし、サガンに政治問題書かせてもねぇ。
だけれども、題名だけが記憶に「鮮烈」に残ってる。
ウィスキーかと思った。
自分で撮った写真なんだけど。
ミミエルの写真。
頭に浮かんだのは逆説的なんだけど
「水彩画のような血」フランソワーズ・サガンの小説。
フランスではavoir du sang bleu 「青い血を持ってる」という言い方がある。
元ネタはどうもスペインらしいんだけど。
「尊い血を引いている 高貴な出・・・」とかそういう意味。名門の生まれ、血筋、血統というのがもともとスペインの言葉の意味だった(sangre azul)
貴族は日に当たらなくて静脈が浮いて青くみえるかららしいんだけどね。
が。
あたし「生き方」とか「考え方」のことを言っているんじゃないかって気がする。「思想」とか「精神」とか。
「考え方」までもを受け継ぐのは難しい。
真似は出来るけどその「精神」まで受け継ぐのって並大抵の事ではないんだもの。
根が腐ってたら、木は倒れるし、花は咲かない。
ミミエルにはとてもあたしの大好きな「青い血」が流れている。
ウオッカちゃんとブギちゃん。そして、ドロンジョちゃん。
頭で妄想しちゃう。
ウオッカちゃん、ブギちゃん、ドロンジョちゃん、アマゾンちゃんの「青い血」が入った仔犬が観てみたい。めっちゃ豪華だ。ウオッカちゃんの血縁ならシニアだろうが病気だろうがなんでもいけちゃうけど。そのためなら、いくらだって稼ぐわ、あたし。
バラード君にも会いたい。
お里切れしてるぞ、あたし。
そして、触れてみたいんだ。
「ぼくの血管には血など流れていない。流れているとしても薄くなった血だ、水で薄めたような血、水彩画のような血だ」
主人公コンスタンティンの台詞。実は台詞とは真逆なのだ。
うちの子達に流れている「血」
静かな中にも
動きがあって
冷めないけれど
冷静さを失わない
秘めた強さがあって
歩きだした一歩で魅了される
瞬間 瞬間
スローモーションにみえる
・・・「精神(spirit)」は永遠。
ミミエルは「水彩画」どころか「煮え湯」のような血です。
ミミ子の血はあたしへの愛着だけで造られている(笑)