さそりと亀のお話

あるところにさそりと亀がおりました。

さそりは川を渡りたくて、亀に相談します。

「亀くん、ぼくは向こう岸に渡りたいんだ、ぼくをきみの背に乗せていってくれない?」

亀は答えます。

ウィキペディアより

「いやだよ、渡っている途中できみはぼくを刺すかもしれないじゃないか」

さそりは答えます。

ウィキペディアより

「そんなことするわけないじゃないか、そんなことをしたらきみもぼくも川におぼれて死んでしまうじゃないか」

亀は思いなおします。そして、自分の背にさそりを乗せて川を渡り始めました。

ところが、途中まで泳いでいくと、やはり、さそりは亀を刺してしまいました。

「さそりくん、なんできみはぼくを刺すの」

さそりは答えます。

「それが、ぼくの性(さが)だから・・・・」

サンスクリット語で書かれた喩話。パンチャタントラ。

人間の性(さが)のお話。なぜか、想い出しましてね、こういう時は「言葉」がやたら天から降ってくる、降ってくる。サイキックだから仕方ありませんね。はい。

今日、「大哺乳類展2」を上野まで見に行ってきました。

果てし無く雨ざんす。

明日で閉幕。いざ、参ろう。天然理科少女の血がさわぐ。

マンモスではなくて「アフリカゾウ」・・・デカい。

いや~ん、うちのウイちゅきーみたい。その骨格は↓

さすがに、中身は違うわね。胸がちゃうわ。肩がでかいのか?関節?

上野動物園にいたパンダの「らんらん」

亡くなってからも、人に見られるのか。「死」を無駄にしない・・・ってことだろうけど。

おう。ミミエルがたくさん。

カモノハシ化してますって、ミミエル。

おお、Sarahちゃん。Sarahちゃん、って偶蹄目?

あぁ・・・Sarahっぺっこよ。あともう少しでお腹までいくよ。

しかし、アダックスに似てるわ。

今回、一番興味を持ったのがこれ↑メスの子宮内部は「頸沈」という粘膜ヒダで「らせん状」

それにあわせて、陰茎先端も「らせん状」であるって。

初めて聞いた。

交配をさせるのに、雌豚の直腸に入れて脱肛させたりという獣医が内部告発されたけれど、こんな特殊な陰茎を持っているのなら、さぞかし苦しかったろうに。

豚の「妊娠ストール」もどうかと思うけど、鶏の「バタリーケージ」もねぇ。なるたけシュナーズには平飼いの卵を食べさせたいけど。ストレスしか与えられてない「肉」を食べてたら、必ずなにがしかの影響あるもんな。せめて、負担のかかっていない野菜、水とかで緩和しなくちゃ。

「それが、ぼくの性(さが)だから・・・・」

これで、全てをかたずけちゃいけないのよね。

『霊長類 ヒト

環境に適応するのではなく、環境を改変することで、地球上でもっとも繁栄した種となった』

大哺乳類展2 国立科学博物館

コメント

  1. みぃ より:

    らんらん
    亡くなってからもひとに観られる存在。。。

    去年人間展みたいなの行ったら、アインシュタインの脳みそがホルマリン漬けにしてあった。

    天才は静かに眠る事も許させないのかぁ。
    大変だなぁと思ってしまった。

    まっ、凡人の私には全く関係の話ですけどね。

    • Kassis より:

      「らんらん」・・・複雑だった。
      みぃちゃんのボスが言ってたとおり、内臓の全てまで研究されて。「一つの死」を無駄にさせないために、残された「パンダ」を助けるために。
      でも、死んでもなお「見世物小屋」か?

      もともと「動物園」って吉原の「顔見世」みたいで嫌いなんだよね。
      「動物を観たいならその場所にいけばいいだろ」って。

      でも、「保護」ってことになると、「こういう生き物がいるのです」と「啓蒙」しないと人は理解が出来ない。
      そのための「動物園」そのための「展示」

      いまは、やめちゃったかもしれないけど上野動物園のお偉いさんが「いま、一番面倒くさいのの担当なんだよね~」って言ってた。
      「一番」って何だろうと思ってたら、管理職になって「人間」を統括してた。めっちゃ笑えた。

      人間だけが好き勝手をやっている。

  2. みぃ より:

    うんうん。
    人間が1番めんどくさい(笑)

    最近は、動物園が絶滅危惧種の保存や野生復帰の手助けになったりしてるらしいよー。
    ある一定の地域で保護 ⇒繁殖 ⇒野生復帰 ⇒個体数増やそうとすると、どうしても近親交配になりがち(そもそも絶滅危惧種だから、個体数が少ない)

    でも、動物園で展示してる子は全く違う家系の遺伝子だから~~
    絶滅危惧種の精子を積極的に保存して、海外に送って使ってもらうことにより、絶滅の危機を防いでいるらしいよ。

    動物園のお陰で、絶滅の危機を免れて今は普通に自然界で見られるようになった種も結構あるらしい。最近は。

    オカピがいる横浜の動物園は、積極的にそう言う繁殖の研究&ボランティア活動をして、世界の野生動物の保護を担ってるらしいよん。

    私も動物園は何となく嫌な感じがして、ずっと行ってなかった(虎とかライオンが小さな檻の中なのが可愛そうで)けど、ただ展示してるだけじゃなくて、自然界の動物の遺伝子を保護してる空間って思うと別の見え方になってきたよん。

    • Kassis より:

      難しいよね。
      人間だけがのさばっていていい訳ではないのに。
      「動物園」を「シェルター」って考えればいいのかな。

      自然界に戻したって、ライオンみたいに狙われるのもいるし、わざわざ殺すために「ライオン」を育ててるところもある。

      大学の時、北海道の「クマ牧場」の娘さんがきてた。最初は「保護」目的だったらしいんだけど、増えすぎて牧場内の「クマ」を殺さなくてはならなくなった。
      詳しいことはもう覚えてないんだけどね。
      その時の彼女の顔が忘れられない。