五十而知天命

たった一人で劇場を建てた人がいる。

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この劇場↑英国コーンフォールの西端にある「Minack Theatre」残念ながら行ったことはない。ずっと、行きたかった劇場のひとつ。ドイツのバイロイト祝祭劇場、英国のミナック・シアター、チケットが取れない・・・アルゼンチンのコロン劇場・・・遠くて行けない。

私の中で憧れの劇場。たぶん、シュナーズを置いて行くくらいなら私は行かないだろう。

この方↑ROWENA CADE ロウェナ・ケエドがたった一人で50年かけて作った劇場。

誰にも知られなくてもいい。この場所でお芝居が観たかったのだ。

愛するお芝居の為に。自分の手で石を一つ一つ運んで・・・50年・・・

私も今月50歳。

うちのシュナーズのお里も50歳。この石一つ、一つがシュナウザーの数になるのだろう。

一つ、一つ、愛するシュナウザーの為に。自分の理想とするシュナウザーの為に。

アメリカにターシャ・チューダーというガーデナー、絵本作家がいた。

大好きなパートナーのコーギーたちと、

花に囲まれて。

57歳から「コーギーコテージ」というコテージに住み始める。長男の手を借りつつ、自分で家を建て、庭を作り、自給自足の日々。92歳のその日を迎えるまで。

いくつの時か覚えていないけれど、こんな事を言っていた。

「私は長い時間かけて、庭を作ってきました。また、長い時間をかけて自然に戻していこうと思います」と。

50年。私の天命とは?

誰が見ていなくても、何かが見ている。

何かが存在するなら、50年も淋しくなかろう。

天には藍が。

地にはこの子たちがいるのだから。