キーユです。
車にのってどこいくですか?
このふざけた人はだれですか?
・・・知りません・・・
着きましたのは、東京大学附属動物医療センター。
キーユ、藍リンそっくりだよ、泣けてくる。
先週、キル―ピーの胆嚢が↑こんなになってしまいまして。
肝臓の数値もだだ上がり・・・先月に比べて「倍」の数値。
「ひょっとして、胆嚢粘液嚢腫なんじゃ?」
ってことになりまして、
「うちでは、手術出来ないので、大学病院で・・・」
という事になり、検査を受けに東京大学へ。
キーユのあさごはんはどこですか?
検査が終わるまで待っていてください。
問診を受けて、検査すること1時間程。
呼ばれて、説明を受けました。肝臓の数値はなぜか先週に比べて正常値に・・・
へ?
て、ことで、「肝臓が悪い」と「肝臓の数値が悪い」ということはイコールにはならないという説明を受けたうえで、「肝臓は悪くないのだけど、肝臓の数値が悪くなるという先天的な病気、門脈なんちゃらかんちゃら(←覚えられませんでした、すごく珍しい病気だそうです)」かもしれないという事になり、食事前の胆汁酸と食事後の胆汁酸の変化を診ましょう・・・ということになりました。この病気、死ぬまで肝臓には悪さしないそうです。
キールさん、腰が引けてますけど。
ハチ公の前で写真を撮る・・・感無量です、ねねちゃん。
うちのおばあちゃまは、渋谷駅で生ハチ公を見たってよ。
生ですか?しゅごいです。
朝10時から16時過ぎまで。検査、検査、検査。
そして、出た結果。
胆嚢を右向きに撮ったもの。
胆嚢を左向きで撮ったもの。
右から左に胆泥が動いているので、流動性があるということになり、「これは胆嚢粘液嚢腫ではない」という証拠になりました。胆嚢粘液嚢腫は胆嚢の壁についているので、「流動」はないのだそうです。
また、胆汁酸の検査では「ひょっとしたら、先天性の門脈の病気では?」という疑いも消えました。なぜなら、胆汁酸が食事の前と後で異常が見られなかったからです。
じゃ、なに?
「なんでもありません」
へ?
「なんでもありません」
・・・ということになりました。拍子抜け・・・・
確かに、肝臓の数値は上がっています。ただ、一週間後には正常値に。これは9月にもあったことで。ただ、その上がり幅が高い。
二つの病院で「肝臓の数値が高い」という事で、何回か検査した上で「もっと詳しい病院へ行ったほうが」という事で東大病院に行ってきました。なんでもなかった事はとっても嬉しいのですが、こんなに数値が上がったり下がったりするのでしょうか。例えるなら「膀胱炎になるくらいの確立で数値があがる」そうです。これは、全てに犬に当てはまる訳ではありません、念のため。
西洋医学的には「病気」ではありません。東洋医学的には「未病」の段階のように思います。
上手く食い止められているのかなって。
だるそうに寝てるから病院で検査をしたのだから。走る事も出来ずに。
これも、トントンと叩いて反応があるレベルは「だるい」とは言わないそうです。まだ、4歳になったばかりの子が朝起きもせず、顔をあげるだけで起きてこないのが普通なのか疑問。夏だけならわかるけど、キル―ピーは1歳過ぎてからずっとこんな感じだった。
「何かが原因で数値が上がること」がある。調べた時にはその「原因」がなくなっている事がある。また、「肝臓」は「ほかの病気が原因で肝臓の数値が上がる」ことがある、という事を確認させて頂きました。
東大の大野先生、研修医の先生。とても丁寧に対応して頂きました。私なんて「モンスター飼い主」に違いないもの。すぐに手術を勧めるような先生でもありませんでしたし、ひとつずつ、問題を解いて行きました。学問機関という事もあるのでしょうが。
今回の診療費。・・・安い。¥22,500円。どこの大学病院よりも安いよ・・・
7月の段階で藍リンを連れてきてあげたかった。7月には他の大学病院を紹介され、夏休みに入ってしまうのと、「生検で麻酔を使う」と言われて違う選択をして、針治療、漢方医の方をとった。今日、キル―ピーの検査で「生検」をするかもと言われたので「麻酔を使うのは・」と言ったら、麻酔を使わなくても出来る「針」があるのだとか。
・・・何だったんだろう。藍は助かったかもしれないのに。あんなに苦しめずに済んだかもしれないのに。
車に向かう間、号泣しちゃったよ。藍がいてくれたから、藍をあんなに苦しめちゃったから、他の子たちは苦しまずにいられるのかもしれない。藍にしてしまった過ちをしたくない。
藍は戻ってきてくれないんだ。
藍は戻ってきてくれない、だって、死んじゃったんだもの。
キル―ピーがなんでもなくてよかった。だけど、数値があがったのは事実。数字の踊らされないように、今後もしっかり、向き合っていこう。
いま、私が使っている病院で出されていた薬は「漢方薬」みたいなものだそうです、まっミルクシスル(西洋あざみ)だし。そのほか、タウリン、ウルソ(←これは私は効かないと思うから出されたけど使っていない、と言ったら、『確かに効いているという証拠はありません』という事だった。まっ熊胆だしね)あと、ネオファーゲン。どれも、止めていいそうです。ミルクシスル(出されているのはヘパアクト、プロヘパフォスS)だけは使っていこうと思う。
藍の二の舞はもう嫌だ。
藍がキールを守ってくれたんだね。そんな気がするよ。