贖うということ
1 罪のつぐないをする
2 あるものを代償にして手に入れる、または買い入れる
近所に以前シュナちゃんを飼っていた方がお二方いらっしゃる。
今日はおばさまの方のお話。最近起きた話ではなく、何年か前に起こった話ね。
明治のレシピから
このおばさまの息子さんが以前シュナウザーを2頭飼っていらした。結果的にはこのシュナウザーちゃん2頭は安楽死をさせられた(←もう1頭、別の犬種も安楽死)
しかも、1頭のシュナちゃんは高齢だったから百歩譲っても、1頭は病気でもない。(←安楽死の状態も聞いていますが記載は控えます)離婚が原因。病院で安楽死。
さらに、この、おばさまの娘さんは「とあるペットショップ」だか「犬の繁殖所」の看護師だか社員だったらしい。ここには、産めなくなった母親を返品しにきて「処分」を頼むらしいのだ。つまり、神奈川から、2.3県離れたとある場所に連れて行き、「処分」をするのだ。(←場所も聞いているのだけど、記載するのは控えます)
この娘さんはその事が耐えられなくなった。その場所で、これから行われる事、この中で助けたい子がいるなら連れて行けと「獣医」に言われて、何頭か連れ帰った。
この娘さんは結局「半年」でその業界から足を洗う事になった。その後、何頭か引き取っている。
「命」を「お金」で贖ったのなら、最後まで、責任を取るべきじゃないのか?
そんなに「命」って軽いものなのか?
うちのFramも散々、繁殖屋に使われて、犬の市場の隣にある場所の「ごみ箱」(←ご自由にお持ちください的な感じ)に捨ててあったのを、仲介屋が拾ってきて、私に適当に売ったのだ。
・・・大抵、簡単に「ペットショップ」で購入するような輩は、繰り返す。素人繁殖も同じね。(←ペットショップが悪いという意味ではありません、「簡単」に購入が悪い)
この息子さん。次の女性と結婚し、また、やらかした。
やめればいいのに、女性が欲しがってヨークシャーテリアを購入したらしい。さらに、ヨークシャーテリアとマルチーズを交配して、更に、犬を増やした。
ある日、その嫁と二人の子供と犬が忽然とマンションから消えた。
かと、思ったら、犬の世話が大変だったんでしょうね、マンションに「犬」だけが戻された。
困った息子。母親である近所のおばさまの所へ泣きついた。安楽死させられてはと、結局、しばらくはおばさまが飼っていたけど、里親さんを探し、現在はこの犬たちは幸せに暮らしている。私も毎日、会っている。
毎日、このおばさまは、うちのシュナーズに会う。毎日、息子が安楽死させたシュナウザーを思い出すのだろう。ことあるごとに、この話が出る。
思い返してあげれば、安楽死させられた2頭のシュナちゃんたちは少しは報われるのだろうか。HALLOWEENに帰ってくるかな?ジャックオーランタンを持って。
Framもお金の道具に使われた。骨と皮だけでごみ箱に捨てられた。まだ、殺されなかっただけましなのか?
歯は噛んでも痛くないように削られ(←歯科で先生が怒りのあまり大声になっていた)、残った歯は出ない「お水」を飲むために、曲がってしまうほどひどい目に合わされても?
何カ月、ご飯を貰っていなかった?肉球がつぶれるくらいの間?
何年間、ケージに入れられっぱなしだった?立ってしか寝られなかったんだよ?
私に「売る」為だけに、去勢に手を貸した「獣医」って?心臓が悪い、骨と皮だけの犬に。
・・・誰が、贖うんだ。誰が、この罪を。
気がついた人間が「贖う」しかないのだ。でなければ、人間の「欲」の為に「命」を亡くしたものたちが不憫すぎる。
私も「命」を「贖って」しまった。この子たちを裏切らないよう日々を暮らそう。
いつか、かぼちゃ大王に会える日まで。