命のバトン

犬でも、猫でも飼いたくて図鑑とにらめっこしてた人もいると思う。

お庭で産んじゃった仔猫を拾う人もいるし、迷い犬を引き取る人もいる、人それぞれ。

あたしの友達の田舎は狩猟が盛んで、今はオフシーズン。

狩猟シーズンが終わると、心無いハンターの「置き土産」・・・木に繋がれた犬や、足を銃で撃たれて、動けなくされている犬が毎年何頭かいた。そんな犬を友達のおじさんが引き取っていた。

ポインターとか、セッターとか。

Wikipediaからお借りしました。イングリッシュポインター。

ブリーダーから訓練された犬を買うようだけど、現実に銃の音を聞いてしまったら、おかしくなってしまう犬もいるし、何シーズンか連れて歩いたあと、置き去りにしてしまうということもある。

ペットで生活を共にするわけではなく、「スポーツ」といえば聞こえはいいけど、「道具」として連れていくだけの人もいる。

それでも、引退させるなりジョブチェンジするなら、きちんと次の飼い主に引き継げばいいと思う。

そんなこともしないで、置き去りにされる犬って、いったい何なんだろう。次のシーズンまでの「経費」を払いたくないんだろうな。

「置き土産」の飼い主を探していたおじさんが亡くなってしまった。

いま、田舎に残っているのは入院しているおばさんだけ。

Wikipediaからお借りしました。フィールドタイプのイングリッシュセッター。

どこの世界だって、本質は変わらないんだろう。

「責任」という言葉すら虚しいけど、「命のバトン」だけは渡してほしい。