義理と猫情

本日はハンター梅吉の49日でございます。

つい、先日ね、近所の「猫のエサやりばばあ」に報告に行ったんよ。

そもそも、そのエサやりばばあの管轄猫だと思って助けたからね。

あぁ、そう。

死んだって聞きたくないんだ。

まっ、人間なんてそんなもんだ。

猫にだってね、「義理」があるんだよ。

猫にだってね、「猫情」があるんだよ。

人それぞれだから、いいけどさ。

普段話してることと、随分違うんじゃねえの?

全ての野良猫が可哀そうって言ってたよな?

まっ、そんなのはどうでもええわ。

あたしゃ、報告を淡々とするだけだ。

あたしが薬をもう少し気を付けてあげればねぇ。

なんで、そっちを選んじゃったんだろうね。

先生はそっちを勧めてなかったのにね。

調べたら、結構、事故が起きてたんだねぇ。

「情」の厚い猫でした。

「義理」を通した猫でした。

「一本筋」の通った猫でした。

いなくなるって思ってなかったから、心の準備が出来てなかったよ。

やっと「猫らしく」座れるようになったのに、

写真の一枚もないんだよ。

梅や、ニャーって鳴いておくれ。

さびしいね。ほんとさびしい。