2019年にNHKで放送された芥川龍之介のお話。
昔、上海は「魔都」と呼ばれてた。「世紀末」の厭世観が漂っていたのよね。
「爛熟」と「退廃」・・・そして、老上海のアールデコ。もう租界なんて言葉も聞かないし、その言葉自体が植民地政策ぽい。ラルフ・ローレンのメインのブランドイメージだって「コロニアル(植民地)」だしね。勝手な西洋人の郷愁なんだろうけど。
「上海コレクション」平野純編 ちくま文庫
この本には芥川龍之介の「支那游記」が収録されている。その後「上海游記」に続く。それを原作にしたのがNHKのドラマ『ストレンジャー〜上海の芥川龍之介〜』
なんとなく、きな臭いんだよね。今のご時世。「世紀末」と雰囲気が似てきた。
金(きん)も上がってるし、コロナだって形を変えた「第三次世界大戦」のような感じじゃない?「中国が無くなって全てインドになる」と予言した人がいたわ、そーいや。
懐かしくなってこんなものまで本棚から出してきた。
この作家さんはウィちゅきーやスラ太郎ちゃんのお父さん、藍ちゃんの縁のある犬舎のオーナーさんと同じ大学ご出身。名門東京女子大学(あたしが落ちた「東女(とんじょ)」試験問題まで覚えてる福永武彦の『草の花』あんなの出すか?)・・・・メチャクチャ才女でございます。
秋の夜長に夜想するあたしでございます・・・・というか現実逃避(笑)