うちの弟がいうには
「百貨店からギフトというのが夏っぽくて面白かろうと思ったのだ。デパァトだと長野まゆみっぽくなるな」
ハードカバーのものが無かったわ。文庫本の「少年アリス」装丁がつまらない。
デビュー作は驚きでしたよ。確か冒頭が「睡蓮の開く音がする月夜だった」ですもん。
睡蓮は花開くときに「ポン」と音がすると言われていますよ。すげー、絵を音でこの人表現したよって思いました。いかにも河出書房。
最近、うちの弟君「長野まゆみ」を読んでるそうで。
「抹茶だの小豆だのは酷く地味だよ。ほら、ごらん。日向夏のゼリィなんかえらくすずしげじゃないか。まるでシトルリンだ」ってみたいな・・・という返事が。長野まゆみしてる。または宮沢賢治。ま、長野まゆみが宮沢賢治を意識したのですが。
これも装丁はハードカバーの方素敵。
あたしはこの「魚たちの離宮」が大好きで。
「双魚」ものが好きなのです。古今東西問わず好き。これはベネチアングラスのアンティーク素敵。アンティーク大好き。
そこからしばらく「長野まゆみ」談義。といってもライン。
長野まゆみさんは『猫』が出てくる話がそれは幻想的で。
「銀色(猫の名前)がでてくるやつが読みたいのだ」と。
つまりは「ことば あそび」なのです。
その時の旬に旬のものを食べて、その場面をことばであそぶ。
引き歌というか、本歌取りというか。
楽しいお話をするのは楽しいです。
本って素敵。
弟よ、姉さんにつきあってくれてありがとう。