芝濱

年の瀬が近づいてきましたわね。

あたしもあとどのくらい生きられるんでしょうかねぇ。

しみじみと思いますわね。

トリミングの先生のお嬢様がね、スラ太郎ちゃんを「イケメン」だと言ってくださるんですよ。

髭・・・鼻のそばからものの見事にちぎられてますが。

スラ太郎ちゃんのお嬢ちゃまは嫁っこミミエル。

これも、あれも縁(えん)ですわね。

「手元にいない」ってことは縁(えにし)がなかったのでしょうね。

慰めの言葉も頂きましたが。

Sarahぺっこは鼠経ヘルニアぽこリンで。

卵で産んでくれるんなら仔犬ちゃんをみてみたかったけど。

愛しのウィちゅきーは発作持ちで。

奥さん候補を探すにも難儀するだろう。

お金で贖うのはたやすいけれど。

あたしには現実を教えてくれる「勝の女房(熊)」がたくさんおりましてね。

たぶん、そういうことなんだと。

人の生き死にを目の当たりにすると、

どうせ死んじまうんだったら、あたしだって好き勝手やったっていいんじゃないかって。

「よそう。また夢になるといけねえ」

・・・そんな感じですわね。

大晦日に上手な「芝濱」を聞きたいですわね。

たまには第九じゃなくて落語でも。