きのう、なに食べた?

・・・あたしも大したことしてきてない。

シュナのことなんてなんも知らないし。

犬のことだってわかってないと思う。

それでも「脂」はシュナウザーにとって致命的ってことは知ってる。

ウィちゅきーとハンバーガー・・・かわいい

いわゆる、版画ね。現在ドイツと呼ばれる地域の。

Albrecht Dürer(1471年5月21日 – 1528年4月6日)

『ヨハネの黙示録』より

文献漁っております。先日はドイツ(神聖ローマ帝国あとプロイセン前)の昔の事を書かれた文献を漁っておったのです。「昔のシュナウザーって何を食べてた?」って思って。気分は「きのう、なに食べた?」っすよ。

これだけで、大学の卒業論文になるわ。『中世ドイツにおける絵画にみる犬の食生活』スラスラ書けるわあたし。

緑で囲ってある犬。TANNERと言われていた犬か?

16C時代には描かれてる。この後わかれていってシュナウザーになる。

現在「ドイツ」と呼ばれている地域ざんすね

そんなに裕福だったと思えないのでございますよ。

なんせ、放牧、農民の国ですから。

「肉」なんて食べられないわけで。

こっから、ちとオタクな話。

だって、「宗教革命(ルターの宗教革命は1517年)」があってその後三十年に渡る宗教戦争(三十年戦争1618年から1648年)よ?

人間だって食べる物、困ってるって。

16Cって言えば新大陸が発見されて、まっいろいろ新大陸から持ち込まれた。

有名どころは『じゃがいも』や。

それで、現代ドイツと呼ばれる地域を含む、ヨーロッパのキリスト教徒。もともとジャガイモは聖書に出てこない食べ物。これを食すれば神の罰が下る、聖書に記載されていないものは食べられない・・・・ので、じゃがいもは食べていなかった。

そんな中、田畑が荒れ、そもそも家畜の餌なんざないわけだから、肉なんざ食べられるわけもなく、そして、最後には「愛犬すらも殺して露命をつないだ(食物の社会史 加茂儀一 角川書店)」

犬のほうも自給自足で鼠くらいは捕ったでしょうけどね。赤痢、ペスト、コレラが流行してたんだから「鼠」は多かったはずだから。だけど、食べたら病気にはかかってたはずなんだよね。それこそ悪循環。

ここで、あらわれるのが当時のドイツの大王さんであるプロイセンのフリードリヒ大王さん。

「じゃがいも令」を出したのでございますよ。じゃなければ、国家飢え死にですわ。

背に腹は変えられませんから、みんなで「じゃがいも農家」

そんな「じゃがいも」で構成されているようなドイツ人の遺伝子にそもそも「脂分解」に強い遺伝子が組み込まれるはずない。もちろん、そこで飼われている家庭動物にも。

ザウワークラウト(キャベツを発酵させたもの)を食べるのだって「脂分解」を進めるためなんじゃないの?キャベツの原種はヨーロッパに自生していたっぽいし。人間が食べた「肉」の切れ端とかを貰ってたにすぎないと思うわけですよ。

こういうやつ↑

量にもよるだろうけど。肉の脂だって内臓を破壊するのだよ。

そういう体質の遺伝を持っている。シュナウザーは「脂」は要注意なのだよ。

きのう、なに食べた?

ミルク粥と三色サラダ

「脂」は要注意ざんす。

参考文献『食物の社会史』加茂儀一 角川書店