ハリネズミのジレンマ

Long long time ago・・・

ってほど、昔ではありませんが。数日前の・・・夜の散歩中

ミミエルさんと大ゲンカになった。

今の私を例えるなら「高年齢出産したうえ育児ノイローゼに陥った元キャリアウーマン」

顔は湿疹だらけ、髪はぼうぼう、体形は崩れ、「THEおばちゃん」

あの夜。坂の上から自動車が来てるのに、ミミエルが道路ど真ん中で坐り込んでしまったのだ。

後ろ脚に長さ50センチ以上の外来種の「オオミスジコウガイヒル(大三筋笄蛭)」という大型のヒルがぶら下がっていて。気持ち悪かったのだろう。

「あぁ座らないで」

と抱きかかえようと思った時

あとの祭り。

後ろ足にべったり。絡みついてしまった。

で、私に思い切り叱られた・・・・・理不尽だ。

ミミエルのせいじゃないのに。

で、ヒートだからシャンプーは避けていたんだけど、脚をシャンプーすることに。

また、ここで大騒ぎ。

ヒル(あの蛭とは別)が毛の奥深くまで入った上、このヒル自分で身体を切っていってしまうのだ。

洗うだけ洗って、ドライヤーで乾かそうにも、今度は毛玉になちゃってる。

プチっ

頭の中で何かが切れた。

自棄になってザクザク切った。

もう、斬バラ髪もいいところ。

何をやってもうまくいかない。

連れてトリミングを習いに行こうって思ったのに

必ず、何かに邪魔されて

全て、自分が弱いせいだ。

でも、もう、どうでもよくなってきた。

自分の娘にピアノを教えてて

「どうして、弾けないの!」

といって自分の娘の指の間を爪切りで切ってしまった母親の心境。

(↑昔は親指と一指し指の間の水かきみたいなところを三角形に鋏を入れることがあったそうです。ショパンを弾くのには手が小さくても弾けるけど、リストを弾くには無理だから。私は父に聞いた)

切ってしまった残バラ髪を見て

今度は泣けてくる。

自分の中でまた「ダブルバインド(二重拘束)」がかかる。

Sarahぺっこはかわいい。あどけないなぁ。

気持ちが和んでいく。柔らかくて、愛おしい。

ミミエルは「自分」がしっかりある。

だから、何とかしてやりたいと思う。

だが、「何か」とは人間の思考での話。

振り子が行ったり来たり、頭の中を右往左往。

「ハリネズミのジレンマ」だ。

「お互い寒いからくっつくのに、お互いの針が刺さってお互いを傷つける事しか出来ない」

・・・頭を冷やす。というか数日後。

私の膝に乗って、笑いながら振り返る。

ぼーとっ見ていると、小首を傾げる。涙が出てくる。

お前はいじらしいなぁ。お鼻をつつく。がぁ~と飛びついてくる。

切なくさせるなよ。

ショーペンハウアーもびっくりの事実があった。

「本当は、ハリネズミはお互い側に寄る時はハリを閉じていた・・・」

メチャクチャ仲良しさんだそうです(笑)

参考までに 「オオミスジコウガイヒル」

最悪。

コメント

  1. クルエラ より:

    こんなものが絡みつくなんて最悪ですね
    でもチャンスです2、3ヶ月後を目指して切っちゃいましょう。トリミングを習い始める頃再生した元気の良い毛になって丁度いいじゃないですか。なかなか思い切ってカット出来ない人に切っちゃいなさいという啓示でしょう….ねっ…でも、五頭も綺麗にするなんて大変ですね。昔を思い出します。目の前をボサ子やボサ男が通り過ぎる度にストレスですね

    • Kassis より:

      クルエラさま

      あちゃ・・・・お目汚しの「ヒル」・・・申し訳ありません~
      ミミエルちゃん、切っちゃいました。サラちゃんも、キールも。伸びるのが早くて。
      回りのプレッシャーのほうが・・・とほほな感じです