くわばら くわばら

・・・だから、僕は嫌だっていったんだぁ・・・

ねえねちゃん、僕に「くわばら くわばら」っておまじないを唱えれば、

雷さん来ないっていうけど

来ちゃったじゃないかぁ・・・

怖いよ 怖いよ 怖いよ・・・

地震 雷 火事 ねえねちゃん・・・

その頃、肝心の私は、Whiskyを置いてお風呂に入ってしまい(←あんなに鳴るとは思わなかったのよ)、Whiskyは自分の身体より小さい、藍のお花を飾っている台の下に隠れようと、七転八倒。

ごめんね、暑いと思ってWhiskyのお部屋のドアを開けなかったのよ。

お風呂のドアは藍が死んでも開けっ放しだから、お部屋のドアを開けとけば、ねえねのところに逃げてこれたのにね。ごめんよ、Whisky。ドアはどこも開けておくよ。

・・・お風呂を覗きにきてくれるんだね、たとえ、それが雷が怖くてでも。

もう、雷さんはお空の遠く。

安心しておやすみなさい。