百日紅・・・

約100年前の今日。関東大震災があった。

あたしが19歳の時の今日、父親が死んだ。

父親、叔父、叔母・・・夏は命日が多くて。

そんなことをいちいちやるのは、あたしただ一人。

藍リン。

理不尽だ。

なんで死ぬんだろうか。

百日紅の花が

父親が死んだあの夏の暑い日も

キレイに咲いてた。

藍が

死んだ一昨年も

藍が遊んでいたあの空き地で

同じように

キレイに咲いていた。

病院の待合室で

「ペットロスになったから新しい子を迎えたら、三日で元気になっちゃったのよ」

・・・・そんなものだろうか。

方便だろうか?

あたしは無理だ。

忘れてしまって、楽になるより

覚えていて、苦しんでいるほうがいい。

そんなこと

藍は望んでいないだろうけど。

藍はかわいいなぁ。