咳はなんぼか治まってきた。
背中が痛いのは、痛み止めが効かんからどうもならん。
一番の難儀はトイレ。
用を足したあと、拭くことが出来ない。
身体が痛くて曲げられんから、左手で壁を掴んで、右手を伸ばす、それでもギリギリ。
お相撲さんがお弟子さんに、拭いてもらう心境がわかったよ、あたしゃ。
スラタローザの変形性脊椎症には痛みはないってことだけど、背骨がきしむ時がくるかもしれん。出来るだけ先延ばしにしたいんだ。
生姜とマッサージと布団のおかげでいまは腰が曲がらなくなった。毎日、必要だけど。
去年の今頃、犬親戚が遊びにきてくれた時のスラタローザ。
スラタローザ五兄弟は、先日幼名五右衛門君が幼名一平君についでお空にいってしまわれた。
去年はケンシロウ君が。早すぎる、早すぎるよ。
あたしは思うんだ。
あたしのこの痛い経験がスラタローザ達の助けになるのなら、どんなことだって乗り越えられる。
両親を看取った経験がいまのシュナーズを『未病』にする『糧』だから。
あたしの痛みもシュナーズを『未病』にする『糧』にする。
だから痛みすらも、あたしにとっては栄養なんだ。
今月はスラタローザの誕生日。
スラタローザの好きなものをこさえてあげよう。