満月と狼男part120

追記)21時06分~21時08分 二回目の発作。

一瞬、頭が真っ白になった。

08時39分~08時45分ウィスキー発作。

このところ異常気象で。

昨夜も花火が打ちあがり、不安なのかウィスキーはずっとあたしの後を追っかけてきてた。

庭では蕗の薹が狂い咲き、変に生暖かく寒暖の差が激しい。

家人の声が外でして、誰かに「大丈夫ですか?」と訊ねているようだ。

どうしたのだろうと思って外に出ると、ウィスキーが痙攣してた。

今日の朝は寒くて、暖かい牛乳を飲ませて、陽が昇ってから散歩に出たけど、何か問題があったか?と自問自答しながら、

横たわって痙攣してるウィスキーを抱きかかえて家に入った。

顔を上げて、あたしの顔をみてるから、どうしたって声をかけながら、落ち着いたら薬を飲ませた。

スラもそうだけど、甘ったれで。

何か不安や怖いことがあると、あたしを後追いばかり。

「ちょっと待っててね」

「あとでね」

「また今度ね」

これだけは可能な限りすまいと思ってる。

この子たちの不安がないように。

ウィちゅきーはあたしの宝物。

この暖かい生き物をあたしから奪わないでください。