高校の後輩のところにキムチを持っていったら
小あじのおぼろをもろた。
後輩の家で家庭教師をしていた頃からよく後輩のママがこさえてくれた。
86歳になるのに、小あじのおぼろなんて大変だったろうにと思う。
「『あじ』は小あじの方が味がいいのよね」
あたしが10代の頃からママはそんなこと言ってたっけ。
小あじの押しずし
ママの真似なんて、到底出来ないけど、なんとなく真似してみた。
ママの押しずしはいつも「5色」で緑色のきぬさや、赤色の人参、白のあじのおぼろ、黒の椎茸、そして黄色の卵。
たぶん、何もママは考えていなくて、ただ、こさえてくれてただけだけど「五行」になってるから素晴らしい。後輩の家のこれが「五目ずし」なのだ。
春のおぼろ寿司
白米 玄米 もち麦 鶏むね肉 真鯛 白菜 豚足 煮干し 大根 枸杞 クランベリー 米酢 陳皮 白ごま
裏の船頭さんに鯛を頂いてたから焼いてからおぼろにしてご飯に投入。
陳皮で香り付け。ウィちゅきーにはいつも乗っかってるけど。
あたしの周りにはお料理の上手な方ばかりで、あたしなんて足元にも及ばない。あたしはなんとなく、それっぽくこさえているだけ。
それでも「×××ちゃんの作るキムチは美味しいね」って言ってくれるのなら、いつだってこさえて持っていくよ。生きていてくれるだけでいいから。ただ、それだけ。
料理はあたしにとって祈りなのです。
どうか、美味しく召し上がれますように。