まっ、いわゆる夜の散歩です。
18時30分前に夕食が終わってることもあるし、ご飯を冷ましてる間に散歩ってこともある。
仔犬の時は毎日一個づつ覚えさせてた。
朝にしか会えない人、お昼にしか見かけない人、疲れて帰ってくる仕事帰りの人。
朝の凛とした空気、お陽様のひなたの香り、夕方の夕食の匂い。
毎日、毎日、一個づつ。
頭が混乱しないようにね。
若くてきた子には、とにかくべったりで過ごしてた。
嗅ぎたいところは嗅げばいいし、引っ張るなら引っ張ればいい。
でも、大概、ちょこっと先を歩いてはすぐにあたしのところに帰ってくる。
もう、どこにもいかなくていいんだよ・・・って毎日、毎日、お話してね。
だから、好きに遊んでおいで、ねねちゃんは必ずここにいるからね。
おうちに帰ったら美味しいご飯をこさえてあげる。
老犬で来た子には、ずっと、ねえねちゃんは一緒だよって抱きしめて。
歩くのはほんとに牛歩。色んなことを考えながら。よく、近所のえみちゃんに目撃された(笑)
とても元気な子だったけど、病気になった叔父に叱られたんだろう。
いつからか「声を出せなく」なってしまった。
吠えても叱ったりしないよ・・・ねえねちゃんは叱ったりしないよ。
声を出せるようになったのは、叔父が死んでから一年後。
その子、その子に合わせてね。
毎日、毎日、散歩してます。
早く歩く子もいれば、のんびりの子もいるし、ひたすら歩く子もいれば、ずっと、顔をみながらお話して歩く子もいます。
毎日、草っ原、枯れ葉、アスファルトの油おてんこ盛り。
毎日、隣を歩いています。
「毎日、ほんとよくやるね(笑)」と
近所の人たちに奇特がられるけど、あたしの人生よりこの子たちの犬生は短いんです。
だったら、毎日、一緒に散歩をしてやりたい。
一緒に季節を感じたい。
毎日、隣を歩いていたい。
ただ、それだけ。