昔、スティーブ・キングのホラーに「IT」って小説があったんだけど、もう、悪意のかたまりの小説で。
現実の世界でも悪意だらけ。
エリと朝の散歩の時。
警察がたくさんきていて。
結果からいうとそのオレンジ色のタオルにくるまれて捨てられていたのは『マネキンの子供の人形』だったんだけど。あたしのほうからは『マネキンの足』が見えていた。
赤い矢印の下のところで、オレンジ色のタオルが広げられていた。
かれこれ三週間前くらいに、坂道の斜面に捨ててあったの。
最初「大人の脚の切断されたもの」だったら嫌だなって思った。血も出てないし、犬を連れていても匂わないし。
猫のエサやりさんとも「いやねぇ」なんて話はしてた。
それが先週ゴミ集積場に移動されていて。
開けてみたらそこには『裸の子供のマネキン人形』
ハロウィンが近いから?それとも愉快犯?そこを通ると気持ちが悪くなるから、ここ三週間そこには「悪意」が満ち溢れていて。
家に戻ったら熱発してしまい、お昼過ぎまでグッタリ寝てしまった。
怖い。子供が狙われなきゃいいけど。
この坂道は猫の腕を鋭利な刃物で切ったり、毒をまく人間がいる。
あたしも気を付けて歩かなきゃ。
自分の心の中の「IT」を追い出さないとね。