「今日のワンコ」は出てきません(笑) 大好きなスケートネタ。ペタペタ動画貼ってあります。
一昨日、みぃちゃん親子のお招きで、みぃちゃん宅でお食事(飲み?)
で、羽生結弦選手を観るべくテレビに釘付け。
なにも、テレビのアナウンサーに食いつくことないのよね・・・私もババアのはずだわ。
結弦とネイサン・チェンの闘いを
「かってのプルシェンコとヤグディンの名勝負を彷彿するような・・・」みたいな事をアナウンサーがほざいたのさ。
思わず
「生でみたこともないくせに何言ってんのよ」
と毒を吐いてしまった。年を取ったら「若い子は・・・」みたいな事は絶対言うまいと思ってたのに、結局、同じ事をしてしまうのだな。
羽生結弦選手の憧れの選手は「セルゲイ・プルシェンコ」。「氷上のダンサー」と言われたスケーター。私が最初に観たのは、ジュニアからシニアに上がった年で「マトリョーシカ」を滑ってた。
・・・正直、苦手なタイプのスケーター。何もかも計算つくされた滑り、気に入らなかった。
その最強のライバルが「アレクセイ・ヤグディン」だった。確かにチェンの地味さはヤグディンに通じるところあるけど。
2001-2002年シーズン。「名勝負」と言えば、フリーでのプルシェンコ「カルメン」VSヤグディン「仮面の男」
・・・画面からの気迫が全然違うよ。生で観たらもっと違うよ。
「ロシア」対決。ソ連体制のまだ残ったあの特殊な環境。オリンピックというのもあるけど。
勝負事は「独り勝ち」では成立しないんだよね。ライバルあっての「真の勝利」
昨日、結弦の振り付けをしている女性。どこかで・・・ボーン・・・・
私の大好きだったカナダのアイスダンスの選手シェイ=リーン・ボーンだった。
足のステップ。細かいエッジの切り替え。あぁ、そうかと思った。
この「river dance」は大好きなフリープログラムのひとつ。
その、シェイ=リーン・ボーンと名勝負を繰り広げていたのが、アニシナ・ベーゼラ組
アニシナはもともと「ロシア」の選手。「ロシア」では出場できる可能性がないので、フランスに帰化し、ベーゼラと組んでアイスダンスを滑ってきた。
ライバルがいたから、名勝負が生まれる。
この時期に被るのが、プルシェンコとヤグディン。
サーシンコーチの元にいた、ヤグディン。そのあと、プルシェンコがサーシンの元にくると、ヤグディンの扱いは変わってしまった。「明るいプルシェンコ」に比べて「暗いヤグディン」という印象。ヤグディンは家庭環境も複雑だったから仕方がないと言えば仕方ないけど。
ヤグディンは父のように思ってた人に捨てられた。ファンがみていてもはっきり。滑り終えたヤグディンをキスアンドクライに置き去りにして、サーシンはさっさと帰っちゃったんだから。
「金」を取れる「プルシェンコ」にほれ込んだサーシンコーチは行ってしまった。
このあとにヤグディンはタラソワコーチへ。
その結果がこの名勝負。結弦君が「スケートで生きて行こう」と思った闘いざんす。
滑走順はプルシェンコが先。その後をヤグディン。はぁ・・・昔のことはよく覚えてるわ。
ヤグディンの叫びが「仮面の男」で炸裂。ルイ14世と鉄仮面の伝説から。
「ヤグディンがヤグディンであることを証明すれば、王者ヤグディンがただひとつ手に入れていなかったオリンピックチャンピオンのタイトルを手にすることが出来ます」泣けるわ、泣ける。これぞ実況アナウンサーよ。素晴らしすぎだわ。
昨日、プルシェンコが結弦に忠告してた。「オリンピックで勝つと思うな、あいつに勝ってやろうと思うな、自分はそれで負けたのだ」と。
ヤグディンが昔インタービューで言ってたわ。「サーシンコーチには感謝している。プルシェンコに僕の悪口を散々言ってくれて。そのことがあって、僕は頑張れた」のだと。
全て「自分自身」との闘いなんだ。ずっと、私もそうしてきたはずなのに。
私が老いてしまったのだな。藍も死んじゃったしな。
昨日は久々に楽しかった。一緒にスケートを観てくれて楽しかった。一人では観られなかった(笑)
スケート、バレエ、舞台を観ちゃうと、また、観たくなっちゃうから。
封印、封印(笑)