墓参りに行く途中に和菓子屋さんがあった。
緑色や黄い色。赤い色の「錦玉」があって、夏になると母はよく買っていた。
子供心に「錦玉」は涼しやかで、見ているだけで涼しくなった気がした。
母もペパーミントシロップ、グレナデンシロップでゼリーをよくこさえてくれた。
梅ジュースの梅を大量にもらった。今年の梅ジュースの出来がよかったらしい。
随分とキレイな梅だぁと思って煮てみた。型崩れがしない。
今年は「梅の甘露煮」をこさえらえなかった。
一番喜んでくれた友達のお母さんも新盆だったしね。
寒天ではなく、ゼラチンで固めみた。
今年はコロナ罹患したので、筍も梅もこさえてるキムチも中途半端で。
一番キツイのは辛抱がきかなくなった。
香りも戻らないけど、これって痴呆症の症状なんじゃないいだろうかって思うことがある。
だから、梅ジュースの残りの梅で「梅の甘露煮」をこさえらえたのはうれしかった。
母や友達のお母さんが喜んでくれないのは寂しい。
そして、毎年、やってることを出来ないって「老い」なんだなと思う。
セブンイレブンのエルメの新作。
代わり映えないっていっちゃないんだけど。
やっぱり目に涼しくて買うてしまった。
ここ最近流行りのレモンを使ったもの。
ケーキ屋さんで購入するのと同じくらいの価格かな。
エルメっていうと「魔的」なものを連想しちゃうんだけど、そうそう「魔的」なもんなんて転がってないわな。
それでも「どんな味なんだろう」と期待をさせるのはさすが。
それがコンビニであっても。エルメの名前を「冠した」だけだったとしても、企業努力が素晴らしい。
ひたひた「老い」がやってくる。
「きらきら」のなつの日差しが「老い」には眩しすぎる。
「きらきら」母がこさえてくれたものを見る目も、気持ちも「老い」に押しつぶされる。
せめて「きらきら」を食したいと思うのであります。