お盆の入り

「お盆はヤバいんだよねぇ、連れて行っちゃうから」

近所の墓守の知人との会話。

朝は朝で、あたしの本業?お役目?のお祓いネタの話。

本人が好き好んで飛び込んだんだから、もう助けようがない。

そして、本日はお盆の入り気は満ちた。静かに滅んでくれ。

13日はおかんの月命日。お盆の入りなので施餓鬼供養の付け届けを持って行かねばと寺へ。

今年は母方の叔父の新盆だから入谷にも行きたかったんだけど、諸事情で行けず。

あの世のほうがにぎやかだよなぁ。

祖父母、両親、叔父たち、藍ちゃん。

こんな石の下に向けて手を合わせたって、骨しかないんだよね。

もう二度と頭を撫でてもらうことも、髪の毛を梳かしてもらうことも、名前を呼んでもらうことも、珈琲を淹れてもらうこともない。

藍が無原罪の瞳であたしをみつめることもない。

それが「死」だ。

嫁っこ連れて夜の散歩。

今日は自宅で迎え火を焚いてきたけど、シュナーズは連れていけなかったからね。

まだ、お前たちがこの世にいてくれるのだから、もう少しだけ頑張ってみるよ。

夕方、二回目の迎え火。