影を慕いて

迎え火。

今年二回目。

失ってしまったあたしの大好きな存在。

影だけでもいいよ。

足音だけでも。

香りだけでも。

そこにいるって知らせて欲しい。

おぼつかない足音も。とっとっとという爪音も。

あたしの頭を撫でる手も、あたしが撫でていた頭も。

どうしてあたしの手のひらから堕ちてしまったんだろう。

どうしてあたしの両の腕から旅立ってしまったんだろう。

お里の姉やんから届いた。

日本酒のアテにしようか悩む。

仏様にお供えして、仏様たちといただこう。

美味しいものをありがとうございます。

仏様と一緒にいただきます。