藍ちゃんが耳に血だまりを作って帰ってきた。
そのことを病院で訊ねたことがある。
「なんで犬の耳の毛を抜くの?」
何人かの獣医さんに訊ねたけど、納得のいく答えって一度ももらったことがなかった。
トリミングに出して、血だまりが出来るほど抜く必要をあたしは感じられなかった。
基本はあたしは耳毛は抜かない派。なぜなら、あたしが耳鼻咽喉科の先生にきつく言われて育っているから。
耳はそもそも何かを入れるようには作られていないし、自浄作用があるから、毛を抜いてしまったらゴミが出ないと習った。
シュナーズのお里のおかんはハサミできれいに切る。あたしには真似できないから手バリカンで少しづつ切る。
耳は刺激すればするほど炎症を起こすと言われて育った。やりすぎはいずれ「腎」も壊すとあたしは考えてる。
だけど、最近、トリマーさんのいうことも「もっともかもしれん」とも思うようになった。
耳が「蒸れる子」もいるのだ。蒸れたらマラセチア菌が繁茂しそうだし。
あたしみたいに、とっ捕まえて暇な時に耳毛を切ったりするなら、まだ少しはましなのかもしれないけど、30日から45日、はたまた半年に「一回」しか耳毛を処理しないのなら、トリマーさんの出来る限りの仕事として「抜く」しかないんじゃなかろうか・・・と思い至ったのである。
耳毛を切ったあと、これを塗ってる。嘗めてみたら何となく塩分を感じなくもないんだけど、赤くならない。
ウィちゅきーとエリタンはなぜかバリカン負けしちゃうから、何となく剃ったあとは塗ってる。
どんな時でも「抜く」というのではなく、
どんな時でも「抜かない」というのではなく、
その時に応じてやり方を変えることが必要なんだと思う。
しかし、見極めが難しいところが問題だ。