荒川弘 『鋼の錬金術師』から
名作ですね。大好きな作品。『命』というものを真っ向から取り上げた作品でした。
この作品は子供向けの雑誌に掲載されていて、その枠をこえてしまいました。
漫画も好きだったけど、アニメでは朴璐美さんと釘宮理恵さんがエドとアルの兄弟を演じていらっしゃいました。原作も素晴らしかったけど、このお二方の演技力あってのものだと思います。
この曲は母が亡くなった時の事を思い出すとき、藍が亡くなった時の事を思い出すとき、もし、ウィスキーに子供がいたら?と胸に影を落とすときに流れる曲なの。
今日は、マーティー号の命日。
後悔ばっかり。
生まれ変わってほしい、生まれ変わってくれたら
あんなこともしてあげよう、こんなこともしてあげよう・・・
そんなこと、出来るわけないのに。
だって、マーティーは死んじゃったんだもの。
生まれ変わったって、それは、マーちゃんじゃない。
・・・『鋼の錬金術師』では、最愛の母が死んでしまい、幼い兄弟が「錬金術」で母を生き返らせようとします。結果「人体錬成」は失敗し、代償として兄のエドの左足を弟のアルは肉体を、弟の魂を「錬成」するために、右手をその代価として持っていかれます。
『命』を創るなんてことも、『命』を造るなんてことも、『代価』なしでは出来ないし、もし望むなら『代償』を伴うことになると。
・・・藍が死にそうになったとき。
頭の中であることが浮かんだ。言葉には出さなかったけれど。
『一つの命』を助けようと思ったら、『一つの命』を差し出さなければならない。
『代価』での取引なんて、普段、占いでやっているじゃないか。
泰山府君にお願いするか?
ウィスキー。あたしの大好きなウィスキー。
あたしの前から、この優しい瞳が消えてしまうんだろうか?
そんなの・・・いやだ。
だったら、ウィスキーの子どもを残したっていいじゃないか。
みんな、自分の願望、理想で、子どもを創っているじゃないか。
・・・命を錬成してどうするの?
・・・男の子が産まれちゃったらどうするの?
・・・病気まで創ってしまうの?
『兄弟』っていう曲。あたし、歌詞は知らなかったのよね。ロシア語だし。
だけど、聴きたくなる曲でね。兄弟のやりとりだってのはわかってたんだけど。
あたしの胸に深く刻む曲です。つらい。
マーティーに会ったらあやまりたい。
大好きだよ。
もう一度走る姿を見てみたい。
今日、焼けなかったから「アップルパイ」を買ってきたからね。
たまにでいいから、顔を舐めにきて。
『この世の教えを知る人がいるのなら
どうか、教えてほしい
俺は間違っていた
死につける薬はないのだということを』БРАТЬЯー兄弟ー(ブラーチャ)