グールドを聴きながら

夕方、あたしの体調を心配したみぃちゃんからラブコール。

平飼いの卵を買ってきてくれた。

ほかに渡す用もあったので、みぃちゃん家へGO。

午前中まで、シンちゃんの保護主さんで保護猫活動のNさんが様子を見に来てたとか。

で、Nさんお土産の「生食パン」のお裾分け(笑)

懐かしいお味のメロン(甜瓜系)と滋養にと平飼い卵。

いまはずいぶん、良くなったけど。シンちゃん、腕には金網ダコ。

繁殖の時しか金網から出してもらえない。ペット業界の現実。

帰りの車で流れたきたのは、グレン・グールドが弾くベートーヴェンの「運命」

・・・ピアノで「運命」?第5番よ?

グールドだわ・・・ピアノって打楽器だったんだって思うわ。油断してたからやられた。

次に流れてきたのが、これ↓「トルコ行進曲」

真面目にやってれば小学校2年生位の課題曲。

グールドは完璧を求めすぎて、全盛期にリサイタルを全くしなくなってしまった「伝説のピアニスト」

ずっと、スタジオにこもって、永遠に変わらないレコーディングにこだわった。

映画「羊たちの沈黙」で流れていたバッハの『ゴルトベルク変奏曲BWV988』はグールドの演奏。

「トルコ行進曲」って「どれだけ早く弾けるか」みたいなところがあって。コロコロ、とんぼ玉が転がるような。

それを、グールドは「スタッカート」でゆっくり演奏する。こういう演奏があったていいでしょ?みたいな。

勿論、基礎もあるし、何を演奏しても完璧に「楽譜」通りに弾けるでしょう。そういう演奏をしてきたんだもの。

だけど、「こういうのがあってもいいでしょ?」

何をどうやっても「グールド」だ。

・・・肯定してたものを、否定してみる。

否定してたものを、肯定してみる。

そこには「違う風景」が見られるだろうか?

グールドを聴きながら。

ふと、思った。