Whiskyの幼名を「轟(ごう)」という。
お里からお借りしました。
真ん中がWhisky。左が雷くん 右が風くん かな?
シニアは愛(いと)おしい。仔犬は愛(あい)らしい。
窓の外では「風神 雷神」が大騒ぎ。
俵屋宗達 「風神雷神図」
ウィちゅきーが窓を叩く。私を探している。
いつもだったら、引き戸一つ隔てたところで寝ている。
寝起きに突発的に噛んでしまうことがあるから。私が起きていれば注意して避けるけど、寝てたら避けようがない。
噛まれたら、これ↓
白抜きのところ、皮どころか肉が無くなってた。この傷は寝起きにやったものではないけど。スラッシュとやり合いそうになって、間違って私に牙が穿いちゃった。まっ、この程度モーマンタイ。
ただ、自力で肉を盛り上がるのを待つしか「穴」が塞がらない。一年たってやっと神経が戻ってきた。
ウィちゅきー、震えてしまって震えが治まらない。19日は満月だからより一層気をつけないとならない。ストレスポイントが上がっていく。
9㎏近いWhiskyを抱っこをして。
雷がひどくなる前に追加のサプリを飲ませた。
「ジルケーン」
蜂蜜レモン
レスキューレメディ。
震えるお前を抱っこしながら、遠い昔に言われたことを思い出してた。
「お前は世界をとれるだろう、だけど、お前はそれを望まない」
小学生の時、突然、占い師に言われた。次に、言われたのは成人式の日。新宿でこれまた初対面の占い師に突然言われた。一言一句違わず。
ウィちゅきーは「ショーには向いていないかもしれない」ということで「お茶飲み友達」として私のところにきた。私は「女の子のショードッグ」を望んでいたからだ。
ウィちゅきーがうちにくる事になって「記念受験」的に出陳してたら、突然Whiskyは「開花」したのだ。
そこで、私は「望んでしまった」
「私が望まなければ」という意味だったはずなのに。
物語なら「魔法」が解ける瞬間だ。
いくつかのことが重なる。エントリーが手違いでスラッシュと逆になってたり、エントリーしたのだけど、「出陳」させなかったりと。
Whiskyの最後は、シュナにあかるいジャッジの「大阪インター」になる予定だった。私はシュナにあかるいジャッジに見てもらえることが嬉しかった。シュナを知らないジャッジに審査されるより、シュナにあかるいジャッジに審査してもらえれば、正しい評価がもらえる。
・・・そのジャッジは急病か何かで来られなくなり、また、Whiskyも出陳されなかった。
私には「たくさんの中の一頭」ではなく「たった一頭」
後にも先にも名実共に「私のショードッグ」はお前だけなのだろう。
でも、優しいお前には「ショー」は向いていなかった。そうそうに引退してお前にとっては良かったのだろう。
性(さが)なんだろう、時々空しくなる。「望まなければ」よかったのか?
いつも、これだ。
Whiskyを抱っこしながら、ネットサーフィン。
風神がいて、雷神がいて。「轟神」はいないんだね・・・・
そう思っていたら
徳島にある「轟神社」
『轟神社荒魂鎮座』この「滝」自体が「ご神体」だった。
そっか、私のWhiskyは「滝」なんだ・・・やっぱり「竜」だったんだね。
胸がすぅーとした。
ようやく、空が白々したころ、雨も治まった。
さて、散歩に行かなくちゃ。
夜が明けた。