Funny Face

うちのSarahぺっこ。

あたしのかわいいSarahぺっこ。

大の食欲魔人で

ソビエトの配給制みたいに、必ず、誰かの後ろにつく。

Sarahちゃん、さっき食べたよね?って。

最初、お姫様みたいな子だなって、思った。とても軽くて、ふわふわしていて。

絶世の美女ではないんだけど・・・

そう、Funny Face。

一度、会ったら忘れない。

でもね、あたしのところに来る予定の子じゃなかった。

ミエルもだけど。

だけど、知らないところに行かせたくなかった。

Sarahのお姉ちゃんみたいに絶対させたくなかった。

ただ、それだけ。

悩んで

どうやったら、一緒に暮らしていけるだろうかって。

最後まで、看取ってあげられるだろうかって。

今いる子たちに時間を割いてあげれるだろうかって。

・・・藍とうまくやっていけるだろうかって。

Sarahはうちに来てからは、いつも一歩引いた子だった。

食べ物だけは藍といいとこ勝負だったけど、藍やキル―ピーを押しのけてまで・・・というのは一度もない。

いつしか、耳の遠い藍の「耳代わり」になっていた。あたしが外出から戻ると、寝ている藍のところに知らせに行くのだ。

Sarahはあどけない顔をして。

Sarahは、あたしの癒しの光。

7頭しかシュナと過ごしたことないけど、こんなにも、違うんだ。

藍はあたしにとって絶対。誰もかなわない。これまでも、これからも。

だけど、Sarahといると、気持ちが暖かくなる。

愛おしすぎて胸が切なさで一杯になる。藍を思う時の気持ちに少し似ている。

お前はなんて愛おしいんだろう。

あたしの恋人、あたしのFunny Faceちゃん。