白鳥は・・・

白鳥は 哀しからずや 空の青 海のあをにも 染まずただよふ 若山牧水

私のかわいい キル―ピー。

とっても、不器用で優しいキル―ピー。

キーユです。

キーユは藍ちゃんに会いたいです。

だから、お空がたくしゃんみえるとこにきたです。

キーユは藍ちゃんにあえるですか?

キル―ピー。また、少し調子が悪くなってきた。

季節の問題だけならいいのだけど。

キル―ピーは藍にべったりだった。川崎の家に帰ったら真っ先にするのは、藍ちゃん探し。

藍だけ病院に行くとか、叔父の家に行くとか、いろいろあったから、藍がどこかにいると思ってる。

「そんな事ないんじゃない?」とか、「そういう風にみたいだけなんじゃない?」とか言われるかもしれない。

川崎の部屋を走り回ってる姿は切ない。走り回って最終的には肩を落とす。

あれは、目の前にしてみないとわからない。何かを必死で探している。

藍が死んだとき、、側にいた犬はキールだけだった。死んだってこともわからないだろう。

ただ藍は、ベッドでいつものように寝ているだけだ。

・・・人が思っている以上に犬は記憶がいいのだ。

そして、愛情深い。