音の魔術師

まっどの業界でも二つ名を持つ方が多ございますが。

こちらの方レオポルド・ストコフスキーさま。

1882年4月18日ー1977年9月13日(95歳没)

「音の魔術師」と呼ばれた指揮者さんでございます。

一般的に有名なのはこちら↓

ディズニー映画『Fantasia』でございます。デュカスの魔法使いの弟子のシーンは一度は眼にしたことあるんじゃなかろうか。この映画の演奏の指揮は全てストコフスキー。

あたしが「一度は観ておけ」と父親に勧められて観た映画がこちら↓

『オーケストラの少女』でございますね。この「アレルヤ」を歌ってる方はジュディー・ガーランドとライバルだったディアナ・ダービン。

ストコフスキーの宣伝映画じゃね?とか揶揄する人もおりますが、階下に失業オーケストラ団員が忍び込み演奏する「ハンガリアンラプソディー第二番ハ短調」このドラマティックな曲の選択もなんだけど、つられて指揮をしてしまうストコフスキーも圧巻なんでございますよ。

映画版の曲が無かったので別のレコーディング貼っておきます。

リストの曲は技巧が難しく、速さだとか華やかさを追求しておくと、音が歌わなくなってしまうわけです。技術ばっかり追及しておくと無味無臭な印象になるあれです(芸術は技術よりももっと忘れてはならないものがあるから。技術はもちろん必要だけど、これからのスケートシーズン、若手にはぜひ学んでもらいたい。だから結弦はすごいんだよ)

ストコフスキー、ここまで引っ張るか・・・てくらいゆっくり。そしてバターくさい。このこてこて感。

あちらこちらにみられるチャールダッシュ!!!!時代背景はオーストリアーハンガリー二重帝国。

チャールダッシュを組み入れるだけで意味がある。

魔法はね、いつか覚める。

魔法だからね、必ず解けるときがくる。

音の魔術師は魔法が覚めても「余韻」を残したよ。

本物というものは、そういうものだ。