長々し夜を ひとりかも寝む

となりの米軍の土地に雉がいたんだよね。

あの雉、どこにいちゃったんだろう。

あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の 長々し夜を ひとりかも寝む

柿本人麿

山鳥の尾のなが~く、なが~く垂れ下がちゃったみたいな長~い夜を、想い人にも会えずに、独りで寂しく寝ちゃうよね。ほんと、やんなっちゃう。

Wikipediaからお借りしました「山鳥」

雉と山鳥は別もんなんだけど、印象としてはあたし一緒なんだよね。

雉だったり、鹿だったり、相手を呼んで啼くという。

秋の和歌には、こういうのが多いね。

それを、秋の風情と感じる日本人も少なくなったんだろうね。

ほんと「ひとりかも寝む」だ。