パリの花束

あるデザイナーが新型コロナウィルス感染で亡くなったとニュースで聞いた。

バレエ関係の友人がこのデザイナーのご贔屓で、そんな縁で私も服を頂いていた。ただ日本で着るには光線の違いもあって「あれはparisの陽の光の中で着るものだよなぁ」と思ってほとんど人に譲ってしまった。お花がたくさん出てくるのは中原淳一の影響だろう。

一度会社が倒産した時。あの時はデザイナーのパートナーも死んじゃったし、パタンナーだった右腕だった方も脳梗塞。デザインはほとんど「立体裁断」のはずだから、パタンナーに倒れられてしまったらにっちもさっちもいかない。精神的にも追い詰められていただろうに。あの時はそのショックで友人も精神的に追い詰めれてた(泣)

ちょこっと、お知らせです。 大學の先輩が所属していらっしゃる「日本刺繍」の全国展が銀座で開催されます。 『花ひらく 絹のよろこび...

デザインが出来たとしても起こせる人がいないと、そして腕のいいお針子さんがいないと成り立たないのがオートクチュールの世界。プレタポルテにしたって最初のデザインを起こせる人がいないとどうにもならない。

そのデザイナーが影響を受けたデザイン画家中原淳一。

最近のファッション業界はてんで縁がないので知らんけど、昔は雑誌を見るだけでも幸せだった。

「異文化ミックス」が上手なデザイナーでした。ユニクロだかモノプリと組んで復活した時は友人がとても喜んでたことを覚えてる。

訃報はあたしもさっき知ったばかりだから、友人には怖くてまだ連絡すらしてない。たぶん、大騒ぎになってるはずだから。

愛用しているこのデザイナーのショール。あたしが18歳の時からだからすごいわね。

ご冥福をお祈り申し上げます。