ほおずきと送り火と

暗い夜道を ぼんやりと

ほおずきもって もどろうか

ゆらり ゆらり

こと こと こと こと

さゆうに ゆれて

ゆりかご みたいに

送り火はいつも淋しい。

言ってはいけない一言を、つい言ってしまいそうになる。

・・・儀式でも、しきたりでも、オカルトでもなんでもいいの。

ただ、ただ会いたいだけなの。

夜船もこさえてみたんだよ。

食べれるってすごい幸せなことなんだね。

本当の地獄の釜が開くのはこれから一か月後。

飲み込まれないようしないと。

私が病むのはいっこうにかまわないけどね。